業界分析

声優界で需要が高い【声質】があるって本当?

どうも皆さんこんにちは。声優のA&Oです。

 

今回の記事は

  • 声優を今から、将来目指そうと思っている
  • すでに養成所や専門学校に入っている

といった方へ向けて

 

ぶっちゃけ、声質とか声の高低とかで有利になったりするの?

 

という疑問に答える記事となっています。

 

最近の若手はみんな声が同じ?

※イメージ

たまにネットニュースなどを漁っていると、ベテラン声優の方が

「最近の若手はみんな同じような声ばかりで個性がねぇ

みたいなことを聞いたことがあると思います。(誰とは言いませんが・・・)

 

これは皆さんも感じていることだと思いますが、まあ事実ですよね。

歴代のベテラン声優さんの声を聞くと、まあ個性が強い強い

それに比べると中堅から若い声優の方はそんなに個性的な方がいないと思います。

 

アニメ、声優業界も昔からだいぶ変わってきている

これはアニメ数の増加や、声優のアイドル化顔出し芸人化の影響によるところが強いんですが、仕方ないといえば仕方ないんです。

クセの少ない良い声のほうが複数の役を演じ分けれますし、事務所としても使い勝手が良いと思います。

また、声質はその人の体の構造や骨格によってほぼ決まっているので、見た目が優れている方が可愛い声、かっこいい声が出せるというのは、もうしょうがないんです。

そして、見た目が整っている方ばかりを市場に投入すれば、なんとなく似た感じの、個性が弱い声になってしまうのは、理由として納得できると思います。

 

なので、声の癖、個性が強いからといって、今の業界で生き残れるか、というと、昔とは事情が激変しているので、一概には「そうです」とは言えません。

 

声の特徴で有利、不利はあるのか?

では、そんな今の業界の中で最も需要が高い

言い換えると

  • 声優になれる確率が高い
  • 事務所が欲しがる
  • ライバルが少ない
  • 長く生き残っていける

そんな声の特徴はあるのでしょうか?

 

 

答えは

あ り ま す

 

 

声優業界にそこそこ詳しい方だったらわかるとは思いますが、それに加えて

  • 私の経験
  • 実際、事務所に所属した若手声優
  • 現役バリバリのプロの声優
  • 仕事をしながら講師としても活躍している声優
  • 某アニメの音響監督

この全ての人が口を揃えて言う「ある特徴」があるのでそれをお伝えします。

 

もしこの特徴に当てはまる方は、是非自信を持ってください。チャンスはかなり高いです。

また、この特徴に当てはまらない方でも、自分の特徴、強み弱みを知るきっけになると思います。

 

声優業界が欲している【声】とは

正直、男女でかなり違っていたりするのですが、一旦そこは無視します。

誰に聞いてもまず出てくるのは

 

男】で【低い声】が出せる声優

 

ほぼ99%でこれが出てきます。プラスこれで若いと最強です。

とにかく声優界にはこの声質が足りていないようです。もう聞く人全員が言っていました

声の種類で言うとバリトンですね。

 

声が低い方はアニメのキャラクターのみならず、ナレーションや外画でも重宝されるので、業界的にも事務所的にも、いてくれると非常にありがたい存在になっているようです。

ABEMATVでやっている『声優と夜あそび』という番組内でも、低音声優はオーディションでいつも被る、というお話をされていました。


YouTube『ABEMA声優と夜あそび』より

※この動画は無料分なので、この動画内では喋っていません

 

低音は滑舌が難しかったり、聞こえにくかったりしてトレーニングが大変なんですが、そこをクリアすると、とにかく引く手数多です。

若手で言うと武内駿輔さんや、梅原裕一郎さんが、まだ若いながらも引っ張りだこ状態です。

そして需要が高いということは、年下の若手ライバルがそもそも出てきにくいので、一度人気になってしまえば声優業界で息が長く活動することができます

 

また、声優志望者の男女比は女性の方が圧倒的に多いので、そもそもということで、女性よりも有利な立場に立てます。

(私の養成所時代は男女の割合が、男:女=1:3、でした。
養成所の年齢層を解説している記事はコチラ→【実データ公開】声優養成所の生徒の年齢分布

 

女性で有利な声質

逆に女性の声優はどうでしょうか。

残念がら女性は、声質云々の前にまず年齢を言われることが多いです。

女性だったら若ければ若い方が良い、15歳で養成所に通う女性もザラにいます。もはやアイドルと一緒です。

 

その点を、一旦度外視して声質で言うと

  • 若いのに、中年以上の声が出せる
  • 少年声ができる

この2つの特徴を持った人は重宝されます。

逆に、かわいい声が出せる人は業界内ですでに溢れかえりすぎているので、事務所に所属できたとしてもオーディションで太刀打ちできません。

 

若い若い、と思っていた女性声優がいつの間にか少年声をやってる時たまにありますよね。

あれは、可愛い声だけだと使い捨てられて、若くて可愛い子がどんどん入ってくるので、演技の幅を広めるために挑戦しているんです。

 

逆に【この声】は競争が激しい

一般的に世間のイメージで『THE・声優』という声はかなり大変です。

男性では

  • いわゆるイケボ、かっこいい声
  • 少年漫画の主人公のような高めの青少年声

 

女性では

  • きれいな声
  • かわいいアイドル声

 

ここらへんはとにかく競争率が激しいです。

まず養成所や専門の中で競争があり、そこに打ち勝ったとしても、現役バリバリのプロの声優さんがうじゃうじゃいます。

そこで更に勝ち上がっても、今度は下から若い声優が突き上げてくるので生き残るにも一苦労です。

とにかく声優業界全体がレッドオーシャンなので、その中で勝ち続ける戦略を、専門学校や養成所に入る前から考えなければいけません。

 

まとめ

というわけで、業界で需要が高い【】のお話でした。

もし少しでも参考になったなら幸いです。

 

声優業界は構造的にもう飽和状態なので、何の戦略も持たないまま突っ込んでいくと必ず失敗します。

自分の武器を確認し、情報をできるだけ集め、セルフブランディングした状態で目指せば、つまずいたときにも立て直すことができます

これからこの厳しい業界を目指すにあたって、ぜひ考えておいて損はないと思います。

 

また

「周囲に声の仕事について詳しい人がいなくて相談できない」

という方、特に地方在住で声優を目指すために上京するか迷っている方はココナラなどのサイトを使って、経験者に相談するのも良いかもしれません。

そんなに高い値段でなく、オンラインで対応してくれると思うので、気になった方は【声優】のジャンルで調べてみてください。

 

 

こんな感じでこのブログでは

【声優を目指す全ての人】

へ向けて情報を発信しています。
是非他の記事も見ていただけると幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。

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